活動をしてみて思った事など…後編


後編は「殺処分ゼロ」についてです。

私は「安易な殺処分ゼロ」に反対です。
ですので、意見が異なると感じた方は、お戻りください。

『この街の命に』というドラマを見ました。(タイトルをクリックすると、リンク先に飛びます)

話の内容を簡単に説明すると、2012年に動物愛護管理法が改正される前の、動物愛護センター職員さん達の葛藤や現状を変えていこうと奮起するお話しです。

センター所長(田中裕子さん演じる高野)のセリフが、とてもとても胸に響きました。

高野所長は、昔と変わらないセンターの体質を変えようと行動します。
それに賛同した職員たち。
動物愛護団体(熊谷真実さん演じる倉橋)の力も借りようという事で、保護施設に出向く場面です。

倉橋)殺処分を廃止するなら、全面的に協力しますよ

高野)はい
    しかし、残念ながら殺処分は無くなりません
    伝染病の問題もありますし、市民の安全を脅かす危険な犬も存在しますから


倉橋)だったら…

高野)殺処分の問題だけで対立してきた関係を変えたいんです

倉橋)どういうこと?

高野)協力できる所もあると思うんです

倉橋)でも、センター自身が変わってもらわないとねぇ

高野)はい
    殺処分の施設から譲渡の施設へと変えようと思います

ボラ)できるんですか?

高野)倉橋さんの協力があれば

倉橋)高野さん、あたしね、30年やって来ています
    ワンちゃんや猫ちゃんの里親を探す自信はあるの
    もし手を組むとして、どんなメリットがあるの?

高野)殺処分が減ります

高野さんの言葉は真実です。

私は活動当初『殺処分ゼロを実現させる!』と意気込んでいました。
ですが、活動していく中で現場を知り、状況を知っていくと、ゼロという事は必ずしも良いことではない。という事に気が付きました。

引き取った数より、あきらめた数の方が多いです。
病気のワンコだったり、攻撃性が強かったり、理由はいくつかあります。

「こんな酷い状態の子が現実にいるんだ…」というワンコもいました。

現場を知っているボラさんは、簡単に「殺処分ゼロ」なんて言わないと思います。
いいえ、言えないと思います。

以前、「シェルター・メディスン」に関する講義を受講しました。
アメリカ コーネル大学教授で、実際に活動している方のお話です。
限られた時間の中でしたので少しでしたが、アメリカの保護活動の様子が分かり、大変勉強になりました。

アメリカでは(州によって違いはあるかと思います)、アグレッシブな子・治療の施しようがない子は安楽殺を実施しているとのことでした。

今の日本はどうでしょうか?
過剰な殺処分ゼロ運動により、本来ならラクにしてあげたい子も生かさなければならない状況になっていませんか?

『生かす』ことだけに重点を置いてはいけないと思うんです。
大事なのはQOL(クオリティ・オブ・ライフ)だと思うんです。

息をするのも苦しい子に、殺処分ゼロ実現のため、息を引き取るまで苦しみを味わわせるのですか?

攻撃性の面では判断の難しい子もいます。
アメリカでは、ドッグトーレーナー・行動学専門の方の意見で、安楽殺するしないを決めているそうです。

文化や価値観の違う他国のやり方を、そのまま取り入れるのはどうかと思いますが、日本で取り入れても違和感のない事柄は取り入れるべきだと思います。

重要なのは『どれだけ殺処分数を減らせるか』です。
安楽殺が必要な場合もあります。
辛い事ですが、それが現実です。

ではどうしたら殺処分数が減らせるのでしょうか?
・バースコントロール
・適正飼養
・終生飼育(無理な場合は託せる人を探す)
・マイクロチップで個体情報を、行政もしくはそれに準ずる機関が徹底管理
・飼育者の意識向上
行政やボランティアが頑張っても、飼い主本人が変わらなければ堂々巡りです。
『かわいそう・ひどい』だけでは何も変わりません。
どうしてそうなったのかを知り、その上で改善策を皆さんで考えていきませんか?
私は、皆さんでこの現状を変えていきたいと強く思っています。

偉そうなことを書きましたが、私自身まだまだ勉強中の身です。

最後に高野さんのセリフを記載します。

私たちは弱いです
犬や猫を処分するとクヨクヨしたり、オロオロしてしまう
 
でも、命を奪っているんだから当然なんです

その弱さを大切にしていきましょう

皆の力が必要です
少しずつ、変えていきます



※北海道庁管轄の保健所は、炭酸ガスによる処分ではありません。

活動をしてみて思った事など…前編


前編は、避妊去勢の重要性(バースコントロール)についてです。

黒衣、ただいま勉強中です。
理由は「災害時ボランティア」に登録申請をしたからです。
なので、災害時に適切に対応できる様「東日本大震災における被災動物対応記録集」
「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」なる物を読んでいます。

東日本大震災における被災動物対応記録集

災害時におけるペットの救護対策ガイドライン

興味のある方はレッツゴー(え?死語ですか?)

東日本大震災の際、多くの犬猫が野良状態となり、自然繁殖しています。
人を知らずに育った犬猫の保護は非常に難しいです。
譲渡となるともっともっと難しいと思います。
中には色んな理由で、譲渡できない個体も存在するかと思います。(これは黒衣の想像です)

ここ、十勝でも昨年8月末、台風による被害がありました。(十勝だけではないです)
未だに日勝峠は通行不可です。

黒衣の住んでいる所も、河川氾濫の危険性があり、避難指示が出ました。
台風が去った後、いつもの散歩コースがメチャクチャで、ショックでした。

十勝は地震も多いです。
地震の際、パニックになった犬猫が逸走する可能性もあります。
犬猫には首輪と迷子札を必ずつけて欲しいです。
(犬は犬鑑札・注射済み票も)
マイクロチップは大変有効な手段です。

大事な家族です。
「大丈夫、そんなこと起きないから」ではなく、起きることを前提とし、備えることが大切だと思います。

万が一、逸走した場合、メスなら妊娠して帰ってくるかもしれません。
オスならメスを妊娠させているかもしれません。

そういったことが無いよう、未然に防げることは防ぐべきだと思います。


以前こんな相談を受けました。

会社の敷地内に来る雌犬が子犬を連れて来ている。
台風が来る前に何とか捕獲したい。捕獲後どうしたらよいか?
という事でした。
詳しく話を聞くと、雌犬は飼い主がいるそうです。
ですが、繋いで飼うわけでもない。
来たらご飯をあげる。そんな飼い方でした。

子犬が産まれるたび、捨てたり処分していたそうです。
昔の飼い方をしている方はまだいます。
(相談者様はとても優しい方で、その後子犬ちゃんたちを保護、新しい家族が見つかっています)

避妊・去勢さえしてくれれば…と思う事が何度もありました。

生まれてくる子に責任が持てないなら、避妊去勢をしてください。
もしそれが出来ないのであれば、妊娠しないよう管理を徹底してください。
オスも同様です。

殺処分数を減らしたいのであれば、数のコントロールは必要不可欠です。


野犬?野良犬?ノイヌ?



こんばんは。

今回は番外編です。

野良犬ってつい最近目撃した事ありますか?
黒衣はここ最近、見た事はありません。

首輪をしている迷子だろうと思われるわんこは、度々目撃していますが…

20年くらい前は、街中にも野良犬がいたと記憶にあります。
(地域によって違いがあると思います)

本題に入る前に、野犬・野良犬・ノイヌの違いを簡単に説明します。
野犬は、人の存在は知っているけど飼われた事が無い、人を警戒する犬。
野良犬は以前人に飼われていたけど、何らかの理由で飼い主がいなくなり、自由に行動している犬。
ノイヌは、人を完全に知らずに育ち、自活している犬。
ノイヌは鳥獣保護法で狩猟対象になっています。
つまり、野生動物という位置づけだと黒衣は理解しています。
(野犬・野良犬・ノイヌの違いは、黒衣の見解なので、厳密にいうところと多少の違いはあると思います)

わんわんに来る子は、ほとんどが「飼い主がいない」野犬に近い野良犬が多いです。
サラちゃん・よもぎちゃん・ななちゃん・覇知(はっち)君・ニコルちゃん。

サラちゃん・よもぎちゃんは同じ町から。
ななちゃん・覇知君は、サラちゃん・よもぎちゃんの隣の町からやってきました。

山間の近くや、牧場付近では度々野犬に近い野良犬が目撃されています。

ここ十勝の保健所に収容される雑種の子犬たちは、野良犬の子が多いです。
首輪をしておらず、人家の少ない地域で捕獲された犬は、ほぼ野犬(もしくは野良犬)だと思います。

1月、黒衣宅に子犬ちゃんがショートステイしました。
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ピリカちゃんです。

ピリカちゃんは、飼い主さんが林道を走っている時に発見した子です。
保護当時、推定2ヶ月弱だったピリカちゃん。辺りは雪がうっすら積もっていたそうです。
迷子かな?と思ったそうですが、人家は2キロ先に一軒あるだけ。

役場に届け出を出しましたが、飼い主さんはいませんでした。

保護してから数日後、ピリカちゃんに会いに行きました。
なんと!予想通り「ノミ」が5匹いました(-_-;)
11月なのに…
恐るべし、ノミ!
翌日診察に行ったら、病院で人気者だったそうですよ(´∀`)


ピリカちゃん、野犬か野良犬、はたまた放し飼いにしている犬の子供、もしくは遺棄された可能性があります。

なんにせよ、保護して貰って良かったね(*´v`)
このままだと野犬に近い状態になっていたと思います。

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ピリカちゃん、挨拶も上手にできます。


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物おじせず、クンクン行きます(笑)


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まだまだ子犬ちゃんなので、寝ている事が多いです。


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いや~本当に天使のようで、めんこかったです!


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もし、人里離れた所で子犬を見つけたら、警察・市町村役場か近隣の保健所に相談して下さい。
わんわんほーむに連絡して下されば、一緒に飼い主探しのお手伝いをします。

子犬が野犬化しないようにしなければいけません。

外飼いのワンコには、避妊・去勢をして下さい。
オスは子供を産まないからいいと考えているのは、大間違いです。
野犬・野良犬の発情メスが、子孫を残すために来ます。

避妊・去勢をし、適正飼育をすれば、数が増える事がありません。

数を増やさない事が、一番の課題だと思います。


次回はよもぎちゃんの登場です!

実は、犬が苦手だった子でした

こんにちは。

いつもコメントをくださるS様から、こんなコメントをいただきました。

S様の旦那様は「昔、野良犬がいて怖かったよ!」と話をされていて、
S様は「いつか縁あってワンコを迎えることがあるかもしれない。日々旦那に犬は怖くないよ、かわいいよと説得していますが…なかなか難しいです」というコメントをいただきました。

そこで今回は保護犬に関する事ではなく、黒衣の事をお話しします。
なので、興味のない方は回れ右して下さい。
(しかも長文です)

黒衣は物心つく頃から、動物が大好きでした。
見ていたテレビ番組も「わくわく動物ランド」「刑事犬カール」「どうぶつ奇想天外」「ムツゴロウとゆかいな仲間たち」など…

映画も「子猫物語」「子熊物語」「マリリンに逢いたい」「南極物語」「ハチ公物語」など動物尽くしでした。

もちろん動物園も大好きで、今でも昔居た動物の場所など鮮明に覚えています。

小さい頃の夢は「ウサギ」か「動物園の飼育員さん」でした。
小学校の時、飼育係をしていました。

でも、そんな動物大好きっ子でも、犬だけは苦手でした。

黒衣が小さい頃、結構野良犬がいました。
追いかけられたことはありませんが、黒衣の後をついてこられた事はあります。
よその飼い犬には吠えられたり、噛まれたこともありました。

その時の記憶があって、どうしても犬は「怖い・苦手」な存在でした。

高校生になってもダックスに吠えられると「・・・・」って固まったり(笑)

そんな私でしたが、「主2」は犬が大好きで、よく二人でペットショップに行っていました。

そこから劇的に犬に対する印象が変わりました。
吠えられたのは、何か要求していたんだ。(たぶん遊んで欲しかったのだと思います)
噛まれたのは「甘噛み」だったんだ。(噛まれても歯型も血もついていなかったので)

犬の事をよく知らないだけだったんだ。
良く知ればこんなに素敵なパートナーはいないな!
って認識したんです。

そして黒衣家に念願のワンコが来ました。
小さい小さい仔犬で、色んな事に悪戦苦闘しました。
イヌハジラミがくっついていたり、犬回虫が出たり(笑)
食糞はするわ、毛布の中にウンチを隠したりするわ…

お昼休憩は必ず家に帰ります。
帰ってまずすることは、ケージ内の掃除。
その間にフードをあげて(仔犬だったので1日3回あげていました)、それが終わるとやっと自分の食事。
急いで食べて職場に戻る。
というのを4ヶ月ぐらいしていました。

ちょっと育犬ノイローゼ気味でした。

この活動を始めて、成犬がウチに来ると「成犬って楽なんだ…」って思ったりします。
ちなみに仔犬から飼わないと懐かない。なんてのは無いと思います。
成犬でも愛情を注げば、懐いてくれますよ♪

お世話をしていると、仔犬・成犬関係なく愛おしいです。

黒衣の愛犬は良く吠えます。
嬉しくって吠えたり、要求して吠えたり…
(あまりいい事ではないので、その都度止めさせています)

嬉しさがマックスになると甘噛みをします。
(これまたあんまり良くない事です)

犬は言葉を持っていないので、吠えたりボディランゲージ(カーミングシグナル)で表現しますよね。
それを知らなかっただけの話で、知ってしまえば怖い・苦手という気持ちが無くなりました。

あ、でも本気で噛んでくる犬は怖いですよ。
(まだまだ修行が足りない黒衣です…)

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今ではすっかり、犬大好きおばさんです(笑)

犬に囲まれると「うはうは~」になります。(単に危ない人とも言う)


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新聞が見られなくても「めんこいね~めんこいね~」と言って許してしまう犬バカです。




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犬が苦手・嫌いな方は「どこが苦手・嫌い」なのか、今一度整理されてはどうでしょうか?
そして実際触れ合ってみる事をお勧めします。
最初は、大人しく人好きの子がいいかもしれません。
いきなり「人、好き好き!」って飛びついてくる子じゃ、人間側がビックリしますから。
(って飛びつくのはうちの子です…)


犬と一緒に暮らして、毎日が幸せです。
人間も健康になりますし、癒されもします。
(犬より先に逝けませんし)

もちろん大変な事もあります。
でもそれ以上に幸せな気持ちにさせてくれるんです。

黒衣は最期まで責任を持って飼える人ならば、動物と一緒に暮らすことをお勧めします♪

犬が苦手だった子供が、今じゃ犬を保護しているんです。
人生何が起こるか分かりませんね(笑)

最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
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