活動をしてみて思った事など…後編 

2017, 04. 10 (Mon) 09:07


後編は「殺処分ゼロ」についてです。

私は「安易な殺処分ゼロ」に反対です。
ですので、意見が異なると感じた方は、お戻りください。

『この街の命に』というドラマを見ました。(タイトルをクリックすると、リンク先に飛びます)

話の内容を簡単に説明すると、2012年に動物愛護管理法が改正される前の、動物愛護センター職員さん達の葛藤や現状を変えていこうと奮起するお話しです。

センター所長(田中裕子さん演じる高野)のセリフが、とてもとても胸に響きました。

高野所長は、昔と変わらないセンターの体質を変えようと行動します。
それに賛同した職員たち。
動物愛護団体(熊谷真実さん演じる倉橋)の力も借りようという事で、保護施設に出向く場面です。

倉橋)殺処分を廃止するなら、全面的に協力しますよ

高野)はい
    しかし、残念ながら殺処分は無くなりません
    伝染病の問題もありますし、市民の安全を脅かす危険な犬も存在しますから


倉橋)だったら…

高野)殺処分の問題だけで対立してきた関係を変えたいんです

倉橋)どういうこと?

高野)協力できる所もあると思うんです

倉橋)でも、センター自身が変わってもらわないとねぇ

高野)はい
    殺処分の施設から譲渡の施設へと変えようと思います

ボラ)できるんですか?

高野)倉橋さんの協力があれば

倉橋)高野さん、あたしね、30年やって来ています
    ワンちゃんや猫ちゃんの里親を探す自信はあるの
    もし手を組むとして、どんなメリットがあるの?

高野)殺処分が減ります

高野さんの言葉は真実です。

私は活動当初『殺処分ゼロを実現させる!』と意気込んでいました。
ですが、活動していく中で現場を知り、状況を知っていくと、ゼロという事は必ずしも良いことではない。という事に気が付きました。

引き取った数より、あきらめた数の方が多いです。
病気のワンコだったり、攻撃性が強かったり、理由はいくつかあります。

「こんな酷い状態の子が現実にいるんだ…」というワンコもいました。

現場を知っているボラさんは、簡単に「殺処分ゼロ」なんて言わないと思います。
いいえ、言えないと思います。

以前、「シェルター・メディスン」に関する講義を受講しました。
アメリカ コーネル大学教授で、実際に活動している方のお話です。
限られた時間の中でしたので少しでしたが、アメリカの保護活動の様子が分かり、大変勉強になりました。

アメリカでは(州によって違いはあるかと思います)、アグレッシブな子・治療の施しようがない子は安楽殺を実施しているとのことでした。

今の日本はどうでしょうか?
過剰な殺処分ゼロ運動により、本来ならラクにしてあげたい子も生かさなければならない状況になっていませんか?

『生かす』ことだけに重点を置いてはいけないと思うんです。
大事なのはQOL(クオリティ・オブ・ライフ)だと思うんです。

息をするのも苦しい子に、殺処分ゼロ実現のため、息を引き取るまで苦しみを味わわせるのですか?

攻撃性の面では判断の難しい子もいます。
アメリカでは、ドッグトーレーナー・行動学専門の方の意見で、安楽殺するしないを決めているそうです。

文化や価値観の違う他国のやり方を、そのまま取り入れるのはどうかと思いますが、日本で取り入れても違和感のない事柄は取り入れるべきだと思います。

重要なのは『どれだけ殺処分数を減らせるか』です。
安楽殺が必要な場合もあります。
辛い事ですが、それが現実です。

ではどうしたら殺処分数が減らせるのでしょうか?
・バースコントロール
・適正飼養
・終生飼育(無理な場合は託せる人を探す)
・マイクロチップで個体情報を、行政もしくはそれに準ずる機関が徹底管理
・飼育者の意識向上
行政やボランティアが頑張っても、飼い主本人が変わらなければ堂々巡りです。
『かわいそう・ひどい』だけでは何も変わりません。
どうしてそうなったのかを知り、その上で改善策を皆さんで考えていきませんか?
私は、皆さんでこの現状を変えていきたいと強く思っています。

偉そうなことを書きましたが、私自身まだまだ勉強中の身です。

最後に高野さんのセリフを記載します。

私たちは弱いです
犬や猫を処分するとクヨクヨしたり、オロオロしてしまう
 
でも、命を奪っているんだから当然なんです

その弱さを大切にしていきましょう

皆の力が必要です
少しずつ、変えていきます



※北海道庁管轄の保健所は、炭酸ガスによる処分ではありません。

4 Comments

たむ  

なんだかグッとくる話でした。
色々と考えさせられました。
私たちに出来ること、自分なりに考えて行きたいと思います。

2017/04/12 (Wed) 00:13 | REPLY |   

えるびす  

No title

犬猫の殺処分や愛護運動についての記述で
やっと同意できる意見に出会った気がします。
単純に殺処分はかわいそうですが、
深く知らずに情だけが先走った動きは
必ず見るべき何かを見失っているものですよね。
今後も活動がんばってください。

2017/04/20 (Thu) 13:23 | REPLY |   

わんわんほーむ  

たむ様

自分に出来る事から少しずつ…とても大事なことですよね!
私もいつも自分に言い聞かせていることです。
(無理をしたら、まわりが迷惑になることもあるので)

お返事遅くなって、申し訳ございませんでした。

2017/05/26 (Fri) 11:24 | REPLY |   

わんわんほーむ  

えるびす様

はじめまして。
本当は殺処分など無いに越したことはないですよね…
現実は厳しいです…

動物を飼うという事とは…という基本中の基本を学び、広めていかなければいけないと強く思っております。

お返事遅くなり、申し訳ございません。
コメントありがとうございました!

2017/05/26 (Fri) 11:30 | REPLY |   

Leave a comment